【小説】魔神系非モテ女子の戦い・第3話 | てっかまきは飲み物

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【小説】魔神系非モテ女子の戦い・第3話

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第3話 衝撃! 宇宙は天動説!

帰りのバスの中、隣同士の座席に座った黒井と奈央が話している――。

「俺の本当の姿を見て鼻血を出したやつは初めてだ」
元の姿に戻った黒井が言う。
「ふ、ふひはへん」
ティッシュを丸めて鼻に詰めた奈央はまだボーっとしている様子である。

あの後、社長から受けた説明によると、この東京にはたくさんの悪魔が人間に化けて生活しており、人口の3分の1は悪魔なのだという。そして、奈央は魔神アスラの転生した姿なのだというのだ。電車の中で手から火を出した奈央を偶然目撃した悪魔がおり、社長のところに情報が寄せられたというのだ。

「へも、まだよくわはらないんへふ。くはしく、へつめいしへいただへまへんか?」
「とりあえずティッシュを取れ。もう止まっただろ」
「はひ」
鼻からティッシュを取ってポケットに突っ込む奈央。黒井はハアとため息をつくとつらつらと話し始めた。

「まず、お前にはこの宇宙の成り立ちから説明しなければならんだろうな」
奈央はいきなり始まった壮大な話に少し困惑してしまった。

「お前はこの宇宙は天動説が正しいと思うか? それとも地動説が正しいと思うか?」
「そりゃあ、地動説でしょ」
奈央は当たり前のように答える。
「違うな。この宇宙は天動説が正しいのだ」
「は、んなバカな」
奈央は鼻で笑う。
「だって運動の法則と万有引力の法則で証明されてるじゃないですか」
「それは物理的な話だ。俺は目的の話をしている」
「目的の話?」
「この宇宙は全て地球を創造するため、それだけのために創られた。地球が宇宙の中心なのだ」
奈央はポカンとしている。

「なんで地球だけそんな特別扱いなんですか?」
「人間、そして悪魔、それらの意思ある存在を作るためだ」
奈央はまだしっくり来ない。

「なら、他の星たちはどうして作られたんです?」
「人類の文明を進めるためだ。星座、占星術、天文学、それらは人類の文明の発達に多大な影響を及ぼした。もし、宇宙に地球以外の星がなかったらお前の言う万有引力の法則だって誰も気づかなかっただろう」
奈央は少し首を傾げ黒井の言うことを飲み込んでいる。

「あの、何でそんなに意思ある者を作りたかったんですか?」
「わからん」
「え?」
「その理由については誰も把握していない。それこそ宇宙を創った神々でさえもだ。かれらは本能的に意思ある者を創りたかった、だから宇宙を産み出した。それだけだ」
奈央は黒井の顔を見ながら黙って聞いている。

「さて、ここまでは宇宙、そして地球が出来た理由についてだ。これからは創った手段の話に入る。まず、最初に3柱の神が作られた。創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、そして破壊神シヴァだ。ブラフマーは物を創造する、ヴィシュヌはそれを維持する、そしてシヴァはそれを破壊する。そのサイクルのことをチャクラと言う。このチャクラによって宇宙が作られ、進化し、地球が出来、意思ある者が生まれたのだ」

一瞬、間を空けて奈央は尋ねる。
「その神様たちを創ったのは?」
黒井は横目でチラッと奈央を見て答える。
「それもわからん。気づいたら存在していたと本人たちは言っている。これが宇宙の成り立ちだ」

「……あの、宇宙はビッグバンで出来たって教わったんですけど」
奈央は黒井の顔色を伺いながら恐る恐る質問した。
「それも正しいのだが全く別の見方をした場合の話だな。例えば、そうだな、お前の好きな酒で例えるとするか。お前がいま最高に美味い焼酎を飲んでいるとする。その焼酎はどうやって作ったかという話をするときに麦で醸造酒を創り、それを蒸留して作ったという説明は正しいだろう。一方、職人の腕と勘そして情熱によって作ったという説明も正しいだろう。全く別のことを言っているが、どちらも正しいのだ。それと同じだ」
「はあー」
妙に納得してしまう奈央。

「次はお前の存在について話す。お前がなぜアスラなのかという話だ」
いよいよ話は佳境に入る。

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作者コメント

今日はかなり短めですが、ご勘弁を。この設定は自分でもよく出来たと思っています。

コメント

  1. ハルカ より:

    おかしな展開になってきたw
    次回が楽しみ♪

  2. おかずのぶた より:

     この先大黒様(ヴィシュヌ神が日本の神様として取り込まれたもの)が出てきて欲しいかも。
     かつで、インドでヴィシュヌ神が、悪龍ヴリトラと戦った時、龍が河に吐いた毒を、下流を守るために、ヴィシュヌ神が飲み干した。毒の影響で、真っ黒になっちゃった、ヴィシュヌ神は、大黒さまとなって日本の神様になりましたとさ。(記憶だけに頼って書いています、信用しないで、ご自身にて裏をとってください)
     で、オイラーの等式とかさ、タノシイ、でも、口に出すと変態理系バカ扱いされるお話は出てくるのでしょうか?
     タノシミ・タノシミ

    • てっかまき より:

      コメントありがとうございます。
      さて、大黒様のお話は出てくるんでしょうか? お楽しみです。
      変態理系バカの話は出てこないです。