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【小説】魔神系非モテ女子の戦い・第16話

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第16話 日本の悪魔は変人ばかり!(後編)

「どっちに行けばいいの?」
奈央は少女に尋ねる。
「そこ右」
少女は奈央を先導する。2人は車に乗ってオオクニヌシを追っていた。
「あんた一体何者なの?」
奈央が少女に尋ねるも、少女は何も言わない。
「そこ左に行って」
奈央は車を勢いよくドリフトさせるとアクセルを吹かす。
「あっ! あそこ!」
少女が指をさしたほうを見るとトレンチコートを着た30代ぐらいの男が歩いている。奈央は路上に車を停めると、その男に向かって走りだした。少女も走って付いてきている。しかし、男は人混みにまぎれて居なくなってしまった。
「くそお」
奈央は自分の膝を拳で殴る。
「あそこに入ったわ」
少女は路地を指差す。奈央と少女は走ってその路地へ入った。しかし誰も居ない。
「誰も居ないじゃない!」
「あそこの入り口に入った」
少女は雑居ビルの裏口を指差す。奈央と少女は急いでその入り口に入った。耳をすましてみると上からカンカンカンと階段を登る音がする。奈央たちは急いで階段を登る。屋上まで出てみると、彼はいた。屋上から景色を眺めている。
「あんたオオクニヌシね! 制御器を渡しなさい!」
オオクニヌシは景色を眺めながらタバコを吹かしている。奈央は炎拳を発動し、オオクニヌシに飛びかかった。しかし、オオクニヌシはぴょんと飛ぶと奈央の炎拳をかわしてしまった。
「魔神アスラ。それにアマテラスも一緒か」
「アマテラス?」
奈央は少女を見た。少女は金色の光を発すると神々しい姿の大人の女性に姿を変えた。奈良時代の古風な日本の服を着て体じゅうが光り輝いている。奈央はそのあまりの眩しさに手をかざした。
「まあ、相変わらずお美しいことで」
オオクニヌシはタバコを下に落とすとつま先でぎゅっと踏みつぶした。
「……なにを考えておる?」
アマテラスはオオクニヌシに言う。
「何がです?」
「今さらゴズテンノウを復活させてどうする?」
オオクニヌシはため息をついた。
「今の状況を変えるんですよ」
「今の状況に問題はない。そもそもお前の出る幕ではない。『汝がうしはける葦原中国は……』」
「『我が御子のしらさむ国ぞ』でしたっけ?」
「そうだ。我が御子にまかせておけば良い」
「その”我が御子”はいま何をやっておられるのです? 憲法とやらで人間に封じ込められて。あれで”しらしむ”と言えるのですか?」
「それは我が御子の決めること。我が御子は今の状況で満足しておる」
「……お話になりませんね。せっかく譲った国を人間の良いようにされては困ります」
「どうやら、無理やりまた封じられねば気がすまんらしいな」
オオクニヌシは茶色の光を発すると5メートルほどもある土で出来た巨人に姿を変えた。
「アスラ! 我を守れ! こやつを封印する!」
アマテラスはそう言うと舞い踊りながら神楽歌を歌い始めた。奈央は5メートル飛び上がるとオオクニヌシの顔面に跳び炎刃蹴りを食らわせた。しかし、オオクニヌシはびくともせず、跳ね返されてしまった。炎刃でついた傷もするすると修復してしまう。オオクニヌシは大きな腕でアマテラスを上から叩き潰そうとしてくる。奈央は瞬時に炎鞭をオオクニヌシの両腕に巻きつけると体じゅうをぐるぐる巻にして縛った。オオクニヌシは動けない。
「あめつちに……、きゆらかすは……、さゆらかす……」
アマテラスは舞い続けている。オオクニヌシが思い切り力をこめると炎鞭はちぎれ、霧散した。オオクニヌシは今度はアマテラスを足で踏み潰そうとしてきた。奈央は飛空魔法で宙に浮かび、その足を支える。
「かみわがも……、かみこそはきねきこう……、きゆらならば……」
「まだ!?」
アマテラスの舞いはまだ終わらない。奈央は両手に雷拳を発動した。するとオオクニヌシは大きく感電し、後ろに倒れてしまった。
(雷撃なら効く!)
「たまばこに……、ゆふとりしでて……、たまちとらせよ……」
奈央は倒れたオオクニヌシの上に乗っかり、雷拳を接触させて感電させようとしたが、オオクニヌシに跳ね飛ばされ、思い切り壁に激突した。
「みたまがり……、たまかりまししかみは……」
オオクニヌシは起き上がり、拳をアマテラスの上に勢いよく振り下ろす。
「……いまぞきませる!」
拳がアマテラスを叩き潰す寸前で、オオクニヌシは眩しい光に包まれ、後には小さな勾玉が残った。
「いたたたた。間に合った?」
奈央が頭を押さえながら、近寄ると、少女の姿に戻ったアマテラスが勾玉を手に乗せ、深刻な顔をしている。
「どうしたの?」
「制御器、壊れてる」
「えっ」
奈央がアマテラスの手に乗った勾玉を見ると小さなひびが入っている。
「壊れたらどうなるの?」
「もう制御できない。復活は止められない」
「どうしたらいい?」
「破壊するしか無い」
奈央は絶望的な気持ちになった。しかし、もはやアマテラスの言うとおりゴズテンノウに挑むしか道は無かった。

奈央は綾鷹神社へと車を走らせた。

作者コメント

いま書き上げてるものはこれで最後です。今後は不定期更新となります。遅筆なのでかなり頻度は少なくなるかもしれません。これからも「魔神系非モテ女子の戦い」をよろしくお願いします。

コメント

  1. フェアリー より:

    次を見逃さないように気をつけます!!

  2. ハルカ より:

    いつの間にかキリ番踏んでたのね。これは何かしてもらうしか…♪
    更新頻度は気にせず、ゆったり書いてね♪

    • てっかまき より:

      ありがとう。ゆっくり書くよ。
      確か200個めのコメントもハルカだったような……。
      何したらいいかなw 何か希望があればw